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円形脱毛症

円形脱毛症は昔から『10円はげ』と呼ばれてきました。10円玉硬貨ほどの大きさになって気づく人がほとんどだからです。円形脱毛症になりやすい年代も20〜30代と若く、男性よりも比較的女性に多い脱毛症です。


脱毛症って?

髪が抜けてはげてしまうものです。円形脱毛症は、発症時に丸くはげてくるものです。髪の生えている所とはげている所の境目がはっきりしていて、数が増えていったり、はげの範囲が広がって大きくなったりします。頭だけではなく、全身にその症状は表れます。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因には、様々なことが考えられます。ストレスで起こると考えている人が多いと思いますが、それだけではありません。これといって特定できるものはありませんが、考えられている原因としては、ストレス、遺伝、自己免疫疾患、内分泌異常などが挙げられます。

この中で一番有力なのは自己免疫疾患です。自己免疫疾患は、自分の体の一部を異物と認識してしまい、体が攻撃を始めます。一度攻撃が始まるととどまることを知りません。この免疫機能の異常により、元気な毛根まで壊されてしまい、抜け落ちてしまうのです。

ストレスが原因の場合には、円形脱毛症になる3ヶ月ほど前にさかのぼって振り返って見ましょう。強いストレスを受けていたり、生活環境が変わったなどということはありませんでしたか? 心当たりがあるのであれば、それが円形脱毛症の原因になっていると考えられます。

遺伝が要因になっている場合を考えて見ましょう。家族に円形脱毛症の経験者がいる場合の発症率は30%前後です。様々な研究がされた結果、脱毛症の遺伝は確実と言われています。双生児の場合ではどちらも発症率が高くなりますし、脱毛症を患っている人に共通する型が、HLA検査(※参照)で確認されています。
※HLA検査〜血液中の赤血球や白血球、体の細胞の型を調べる検査

円形脱毛症の治療

脱毛症の治療は皮膚科で行います。もちろん健康保険が適用になります。いくつか円形脱毛症の治療法を紹介していきましょう。

ストレス

ストレスが原因で円形脱毛症になった場合、多くは半年くらいで自然治癒してしまいます。しかし、いつまでも強いストレスをかんじたままでいると、いつまでたっても直りません。しっかりと睡眠をとり、体と頭を十分にリラックスさせましょう。

フロジン液

皮膚科では、医療用脱毛症治療薬が処方されるでしょう。フロジン液(塩化カルブロニウム5%)と呼ばれるものです。市販の育毛剤に入っている商品もあります。この成分には、血管を拡張する作用があり、血行をよくしてくれます。

ステロイド

ステロイドは炎症を抑えることでよく知られていますが、副作用の問題でもよく知られている薬です。意思の指示に従い、様子を見ながら使用していきます。

円形脱毛症に使われるステロイドは、塗り薬だけではなく、注射や内服するものがあります。これは初期の段階の円形脱毛症に効果が表れるもので、症状の進んでしまった円形脱毛症には効果が見られない治療法になります。

ステロイドの注射は、脱毛部分に注射し、その部分には髪が再生します。ただし、広範囲には行えないものになります。長期間使用すると副作用が出ますので、短期間しか行えない治療です。

冷凍療法(ドライアイス)

自分で行わず、必ず医師が行う治療法として、ドライアイスを用います。脱毛している部分に1秒程あてる治療です。これが刺激となり、発毛を促そうとするものです。70%の有効率があります。

局所免疫療法

SADBE、DPCPというかぶれを起こしやすい化学物質の溶液を7〜14日に一度、脱毛を起こしている部分に塗って、軽い皮膚炎を発症させます。現在、一番安全な治療法とされているもので、90%以上の有効率を誇ります。

PUVA療法

ソラレンという薬を飲むか、脱毛している部分に塗って紫外線をあてる治療法です。紫外線の量などが問題となりますので、副作用を心配しなければいけません。

セファランチン

これは内服する薬で、血流をよくしてアレルギーを抑えてくれます。免疫機能をアップさせたり、造血機能をアップしてくれる働きもあり、円形脱毛症の他にも、白血球が減少しているときの治療にも用いられます。市販されている育毛剤に、このセファランチンが入っているものもあります。



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