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脂漏性脱毛症

以前までは女性ばかりが使っていた『脂取り紙』が、現在では若い男性でも普通に使っている時代になりました。『自分は脂ギッシュだから……』と、はげることを心配していないでしょうか。顔の脂と頭皮の脂、同じものなのでしょうか。


脂漏性脱毛症って?

ホルモンバランスが崩れて、皮脂が過剰に分泌されて毛穴をふさぎ、毛穴の周りや毛根に炎症を起こして髪が抜けてしまう脱毛症を『脂漏性脱毛症』といいます。特徴としては、思春期以降に頭頂部や前頭部に症状が表れます。女性よりも男性に多い脱毛症です。

また、人間だけではなく、猿などの動物にも見られる脱毛症になります。日本人男性に絞って言うと、実に30%の人がこの脂漏性脱毛症の傾向があるということです。ちなみに、驚くべきことを言いますが、『脂漏性脱毛症』という病気は、医学会では存在しません。育毛の世界での名前であって、医学の目から見るとこのような病気は存在しないのです。

脂漏性脱毛症の原因

原因となるものは過剰に分泌された頭皮の皮脂ですが、この皮脂自体が脱毛を引き起こすものではありません。シャンプーなどでしっかりと皮脂を落とさないために毛穴に残り、そのふさがれた毛穴の周辺で頭皮にいる菌が異常に繁殖して炎症を起こすのです。その炎症が毛根部まで起こって脱毛するものです。

脂漏性脱毛症の人の頭皮の毛穴に詰まった皮脂を取り除くと、毛穴周辺が赤く炎症を起こしているのが確認できます。皮脂は取り除いても取り除いても過剰に分泌されているために、すぐに皮脂でベタついてしまいます。早めに治療を始めなければ症状が進み、脂漏性皮膚炎になってしまい、毛穴も化膿して傷みも出てきますし、かなりの痒みも伴ってしまいます。

ホルモンバランスが崩れて皮脂が過剰に分泌されるのが原因と述べましたが、もちろんそれだけではありません。思春期にも多く見られることから、成長期特有の精神不安定な要素も少なからず関わってきているでしょう。ストレスや食生活も関係していることは言うまでもありません。

この他に言われている原因としては、老化遺伝、不適切なヘアケアなどが挙げられます。暑い夏が終わり、秋になると脱毛する人が比較的多くなることから、暑さも関係しているのではないかとも言われています。夏の暑い期間に頭皮の温度も上昇することが関係しているのではないかということです。

脂漏性脱毛症の治療

脂漏性脱毛症を改善するためには、毛穴のケアだけではなんの役にもたちません。次々と分泌される皮脂に対しては、焼け石に水状態でしょう。しっかりと皮脂をとることも大事ですが、体の中からケアしていかなければいけません。ストレスをためずに、バランスのとれた食事をしましょう。

ビタミンB群を多く含む食品を多くとるように心がけ、野菜中心の食事にしましょう。刺激の強いものは好ましくありません。香辛料のきいたものや極端に甘みの強いものも避けたほうがいいでしょう。

使用するシャンプーやヘアローションなどは、抗真菌作用のあるものを使い、枕カバーや寝具も清潔を保つようにします。万年床で寝起きするなどというのは言語道断です。痒みや傷みが伴う場合は、自己ケアはせずに、迷わずに皮膚科を受診しましょう。

抗真菌剤の外用薬や、抗ヒスタミン剤を処方してくれると思いますが、間違ってもステロイド系の薬は使用しないようにしましょう。脂漏性脱毛症の場合、毛穴がふさがれていることが炎症を起こす原因になりますので、それを取り除くことによって、後から使う育毛剤の浸透をよくしてくれます。

ふさがれた毛穴にいくら育毛剤をつけても意味のない行為になってしまいます。毛穴をきれいにして、体を中からケアしていき、ホルモンバランスを整えて行きましょう。過剰な皮脂の分泌を和らげなければ意味がありません。



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